この記事では、柏餅の葉っぱを手に付けずにきれいにとる方法を紹介します。
柏餅の葉っぱが邪魔で取って食べたいと思っても、なかなか上手に取れないことってありますよね。
柏餅のべたべたしてとりにくいあの葉っぱ、食べるものなのでしょうか?
今回はそんな柏餅の疑問についてまとめ、柏餅をおいしく食べるコツを紹介します。
柏餅は葉っぱごと食べる?食べない?
5月の子供に日が近づくと、柏餅を作るお母さんも多いのではないでしょうか?
そういう我が家も毎年親戚の家に集まって柏餅を作ります。
しかしこの辺り、「柏餅」ではなく「かたら」と呼んでいます。
どうやら柏の葉ではなく、かたらという植物の葉っぱを使うからのようです。
地域によって柏餅の形も色々あるものですね。
そもそも柏餅の葉っぱとは食べられるものなのでしょうか・・・
答えは、柏餅の葉っぱは食べられない、です。
厳密にいえば食べられないわけではありません。
しかし、柏餅の葉っぱは食べ物として処理されているわけではないですし、独特の苦みや筋っぽさがあるので、正直食用には向いていないと言われております。
もっとも、食べたからといって体に害があるわけではないので、あとは好みの問題です。
ちなみに葉っぱ、邪魔だなと思う人も多いのではないでしょうか。私もそのタイプです。
しかし、柏餅の葉っぱには実はちゃんと意味があります。
柏餅に柏の葉っぱがついている理由は、
・香り付け
・抗菌作用
・保湿効果
のためです。
柏餅を食べるときのいい香りは柏の葉っぱから香るものです。
それに葉っぱに含まれる成分に、抗菌作用があることが分かっています。
冷蔵庫のない江戸時代から続く柏餅ですから、雑菌が繁殖しないように柏の葉で包み、ある程度保存できるようにと当時の人たちが考えたためです。
さらに、柏の葉っぱのない柏餅はラップにくるんで冷蔵庫に入れても乾燥して硬くなってしまうのです。
しかし柏の葉っぱがあるだけで、しっとりつやつやのまま保存ができるのです。
後は葉っぱがあると手が汚れない、べたつかないという利点もありますよ。
柏餅の葉っぱがくっつかないようにする作り方
柏餅の葉っぱにはいろいろいいことがある、それは分かります。
しかしあの葉っぱ、食べるときにべたべたするし、うまく剥がれなくて、下手をすると筋だけ残ったりするし、やっぱりない方がいいのかしら、と思いませんか?
スーパーなどで売っているものは全然べたつきはないですけど、あれは先のお餅を蒸してからあとから葉っぱでくるんでいるからなんだそうです。
でも、それをすると確かにはがれやすいかもしれないけど、柏の香りは全くしませんよね。
意味があるのかないのか考えさせられるところです。
家で作るときは、せっかくなので香りも楽しみたいので、わが家では餅と葉は一緒に蒸します。
一緒に蒸す場合、餅は少々硬めに作ります。
葉っぱはちょっとしょっぱい程度の塩水につけておくのがコツです。
蒸す準備が出来たら葉っぱの水気をふき取ってくるむわけですが、この時くるむ面に、少し水分を残しておきます。
ちなみに上新粉を少し振るのもおすすめです。
包む前には餅はしっかりと冷ましておいてください。
熱々の餅を包んでしまうとその時点でくっついてしまいます。お餅を包んで蒸しあげます。
蒸し終わったら冷める前にさっと一度葉っぱを剥がしましょう。
そしてまた葉っぱを付けて完成です!!
なぜ一度葉っぱを取るのかといえば、そのまま冷めてしまうと餅が確実に葉っぱにくっつくからです。
我が家でも一度失敗しています。
餅が少々柔らかく、蒸し時間が少し短く、そして葉っぱをくっつけたまま冷ましてしまった結果、葉っぱに餅が引っ付いて悲惨なことになりました。
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柏餅の葉っぱの取り方のコツ
次に、上手に葉っぱを取るコツもご紹介しましょう。
葉っぱを剥がすには、手に少量の水を付けてちょっとずつ剥がすのが一番きれいに剥がれました。
その他いろいろ試しましたが、あまりきれいに剥がれる方法はなかったですね。
やっぱり製造過程で綺麗に剥がれるように工夫するのが一番のようです。
ちなみに小さい子どもには剥がして渡してあげるのがベストです。
そのまま渡すと葉っぱと餅で大惨事になります。
柏餅の葉っぱの取り方まとめ
柏餅は江戸時代は別の葉っぱを使っていたそうです。
江戸にその葉が大量になかったことから、丈夫でたくさんあった柏の葉っぱにしたという柏餅の諸説もあります。
とはいえ、柏の葉は新芽が育つまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」という意味も込められているそうです。
ちなみに中身の餡は種類がつぶあん、こしあん、みそあん、白みそ餡など地域によって違いがあります。
色々な柏餅を食べ比べてみるのも楽しいかも知れませんね。
柏餅は子供の日の昔からの縁起ものなのですから、家族でおいしく食べられるように工夫を凝らしましょう。
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