この記事では、「セミの寿命が意外と長いこと」、「17年周期、13年周期でセミが大量発生している実態」についてまとめました。
これから夏本番ですね。この季節になると大きく声をあげて鳴いているのが「セミ」です。
夏の風物詩ではありますが、寝苦しい夜にはうるさいと感じてしまうこともありませんか?
今回はそんな「セミの生態」について詳しくご紹介していきます!
目次
セミの本当の寿命は1週間なのか?
気になるセミの寿命ですが、一般的には7日間と言われています。
実際セミは3週間から1か月以上生きるとも言われています。
ではなぜ、セミは7日間と言われているのかというと羽化した成虫の飼育は大変難しいため、7日間しか生きられないということが広がったためです。
セミのエサは、根を張った木の樹液のみです。その状態のエサを調達するのは不可能です。
その為、飼育するとセミが本来の寿命よりも短命だということが広まったのです。
ですが、自然界でもセミが1か月以上生きられるのは50%以下の確率です。
何故かというと、自然界にはセミを好物とする動物がいるため、天敵が多すぎて長く生きられないからです。
人間界も厳しいですが、自然界はもっと厳しいのですね…。
蝉が鳴くのはオスのみ
ちなみに、蝉は鳴くのはオスのみです。
メスは一切鳴きません。
なぜ、オスのみが鳴くかというと、ここに自分がいるという事を主張するためです。
主張することによって子孫を残すことが出来る交尾をすることが出来るからです。オスの鳴き声に惹かれてメスが寄ってくるのですね。
セミの他にも、孔雀もオスは美しい羽根を持っていますが、メスはそうではありません。
自然界のオスたちは必死に生きて次の世代につなぐために、たくさんの進化を遂げているのだと言えるでしょう。
セミにも発生の周期があった?日本の研究者による驚くべき発表内容とは?
さて、セミにもたくさんの種類がいますよね?
実は、クマゼミやアブラゼミなどの種類のセミは、素数ゼミと言い、別名「周期セミ」ともいわれています。
そのセミたちには、13年または17年に1度大発生すると言われる都市伝説があります。
これは、セミの研究に携わる研究者の発表ですが、セミは実は長生きな生き物です。
素数セミの寿命は幼虫から成虫になるまできっちり13年または17年です。
素数セミは地面の中で幼虫としてきっちり年数を数え、それから地上に出てきます。
驚くべきなのは、その周期がしっかりきまっているということですね。
この素数セミは必ず13年と17年という周期で決まっているそうで、なぜ決まっているのかというとこれは人間もそうなのですが、動物や虫も同じく、交尾をして子孫を残すためです。
周期が1年でも遅れると、交尾が出来ず子孫も残せません。
そうなると結果、セミは絶滅してしまいます。
そうならないためにもしっかりと周期を図り、出てきていると言われています。
それも、13年と17年という素数年に起こることから、素数ゼミと言われています。
自然界の進化とはいえ、13年か17年と出てくる間土の中で身を潜めているセミは、本当に忍耐の強い忍者のような虫ですよね。
私たちの年代ではセミは短命ということを教えられてきたので、びっくりしたと同時に今の子供たちの中ではセミが1か月生きる虫だということは結構ポピュラーな情報らしいです。
というのも、学校でそう教えられたり、大人気アニメでその情報を出していたらしく、私自身子供に話してみたところ「え?知らなかったの?」と逆に言われてしまいました…。
現在、子供たちが学校で教わる内容も昔とは異なっているらしいですし、どんどん知らない情報が現代の子たちには当たり前に教わることになっていっているんですね…。
大人も大人で勉強のし直しをしなければならない時が来ているのかもしれません。
セミが大量発生するのは17年周期、13年周期!日本ではいつ頃起こっていた?
さて、素数ゼミについて説明させていただきましたが、日本ではいつ頃起こっていたのでしょうか?
調べたところ、一番近くて2009年に大阪でクマゼミが大量発生していたようです。
調べれば調べる程、面白い!と思ったのは、地域ごとに違うということです。
あるところでは2007年だったり、あるところでは2005年だったり。
日本であるからと言って全国同じとは限らないようですね。
大阪で例を挙げると、2009年にクマゼミが大量発生しているので、次に大量発生するのは2022年か2026年頃となります。
ある方の書き込みでは、網戸にびっしりセミがいたこともあるそうで、それを考えると鳥肌が立ってしまいますが、なるべく家の中に侵入させないような対策をとらなくてはいけません。
子供たちは大喜びしそうですが、大人にとってはちょっと遠慮しがたい人もいるのではないでしょうか?
セミの大量発生は、もちろん日本だけの話ではありません。
海外でも素数ゼミが周期になると大量発生しているようです。
セミの本当の寿命は長い?数年周期で大量発生する日本の素数ゼミまとめ
今回、セミの寿命や大量発生について、まとめさせていただきました。
私自身も知らないことが多く、むしろ子供達との会話の中でそうなんだ!と知ることも出来ました。
毎年夏になると聞こえてくるセミの鳴き声ですが、子孫を残すためにひたすら土の中でその時を待っているということを知り、思わずかっこいいなと感じてしまうくらい魅力あふれる虫でした。
今回この記事で、お子さんの疑問にどや顔で答えてあげる事ができるのではないでしょうか?
まだまだ、知らない奥深い自然界を知れるいいきっかけとなりましたら幸いです。
【あわせて読みたい】
・カブトムシの寿命はどのくらい?ギネス記録や死ぬ前の兆候とは