この記事では、桜餅の葉っぱについて注目してまとめました。
桜餅を食べるときって、葉っぱをそのまま食べますか?取って食べるか?一瞬迷いますよね。
なんとなく付いている物だし、みんな食べているから気にしないで食べてしまっている人が多いと思います。
ただ、じつは和菓子屋さんでは桜餅の葉っぱは取って食べることが多いです。
そこで、今回はそんな桜餅の葉っぱは食べる?食べない?そんな疑問と桜餅の作り方や、葉っぱの取り方のコツなどご紹介します!
目次
桜餅は葉っぱごと食べる?食べない?
春の風物詩といえば、見た目も可愛く、味が少ししょっぱくて桜の香りがとてもいい桜餅ですね。
そんな桜餅の葉っぱを食べる人もいれば、食べない人もいます。しかし実際の所どちらが正解なのでしょうか?
また、桜餅の葉っぱはどんな葉っぱを使っているのか、安心して食べられる葉っぱであるかも気になりますよね。
あの独特ないい香りの葉っぱの正体はほとんどが大島桜の若葉を塩漬けして作られたものになります。
海辺にも多い大島桜の木は、潮風に強い桜で有名なことから塩漬けにもしやすいと言われています。
ただ、そもそもなぜ桜餅には葉っぱがついているのでしょうか?
それは桜餅は香りを重視しているからです。
桜餅自体も美味しいのですが、桜餅に巻かれている葉っぱのあの香りが桜餅のおいしさを引き立ててくれます。
桜餅は美味しい桜餅と葉っぱどちらも合わせて、桜餅ですから、葉っぱがついていなければ独特なあの香りを感じる事もないのでただのお餅…。桜餅と葉っぱセットで桜餅と言えるんです。
香りだけでなく葉っぱを巻くことで、桜餅の乾燥を防ぐ効果もあると言われており、葉っぱのおかげで常においしい状態の桜餅を保っているということになります。
ここからは桜餅の葉っぱを食べる人の意見、食べない人の意見をご紹介します。
桜餅の葉っぱを食べる派の意見
桜餅の葉っぱを食べる人の多くの意見は
「葉っぱを剥がすなんてもったいない!」
と思う方が多いです。
桜餅と塩漬けしたしょっぱさのある葉っぱと一緒に食べるのが美味しいという意見が多く、そのことから葉っぱを剥がしてしまうなんてもったいない!と思うようです。
また、桜餅に張り付いた葉っぱを綺麗に剥がすのはなかなか難しく、葉っぱを剥がすと桜餅まで一緒にはがれてしまうのでそれまもったいない!と思う意見も多数ありました。
他には桜餅ではなく、塩漬けされた葉っぱが好きで葉っぱを食べるために桜餅を買っているという意見も。
桜餅の葉っぱを食べない派の意見
桜餅の葉を食べない派の意見の多くは、塩漬けされた葉っぱがしょっぱい、香りが強すぎて桜餅を楽しめない、葉っぱが美味しいと思えないという意見がとても多数。
確かにしょっぱすぎては桜餅本来の味は楽しめませんし、スジがある葉っぱは柔らかい桜餅と同時に食べるとなかなか食べにくいです。
また、桜餅を取り扱っている和菓子屋の意見としては食べない派が多いです。
理由は、桜餅と同時に葉っぱを食べてしまうと葉っぱの風味が強すぎて、本来の桜餅の味が楽しめないので、桜餅を美味しく食べてもらう為にも、葉っぱはなるべく剥がして食べる事をおすすめするお店も多いです。
また、中には桜の香りの成分には毒があるから食べないなんて言う方もいますが、毒があるなんて聞くと食べにくいですし、毒があるなんて聞いた事は私は一度もありません。
桜の香り成分に毒があると言われる理由として挙げられるとは、桜の香りにクマリンという成分が入っています。
このクマリンという成分が、わずかな可能性で肝臓の働きを弱くしてしまう肝毒成分と言われているからです。
しかしこの成分、肝機能を弱めてしまうまでには桜餅の葉っぱを毎日30枚以上食べる必要があるので、桜餅に巻かれている葉っぱを食べた程度ではまず問題はないと言えます。
桜餅の葉っぱに限らず、何事も食べすぎは良くないのであまりこちらの情報は気にしなくても良いと思います。
実際のところ、桜餅を食べている人のほとんどの人が葉っぱを一緒に食べています。
その1番の理由は、やはり桜餅に張り付いた葉っぱは剥がしにくいですし、手も桜餅でベタベタになり汚れてしまいます。
それなら最初から食べられるように塩漬けされ作られている葉っぱごと、桜餅を食べようという意見が多いです。
しかし桜餅は好きでもあの塩漬けされた葉っぱが苦手、理由は特に無くても葉っぱは食べたくない…と思う方は剥がしてしまってもOK。
またお茶会などの正式な場では、一般的には桜餅の葉っぱは食べないのが正解のようですが、食べたからマナー違反、食べないから正解という決まりや義務はありませんので、自分の好きな食べ方で桜餅を味わってくださいね。
桜餅の葉っぱがくっつかないようにする作り方
まず桜餅を作る前に、桜餅は関東と関西で形が違います。
それぞれの地域で暮らしていると、桜餅に限らずどの食べ物も自分が親しんでいる普段から食べている物の形や味が定番だと思いがちですが地域によって味も、形も様々です。
桜餅の場合は一般的には関東では餡子が見えているクレープ形、関西ではおはぎ型と言われています。
見た目が違っても味は同じですが、春の和菓子の代表と言われる桜餅、見た目も込みで美味しく食べたいですよね♪
そんな桜餅の作り方を我が家の桜餅は関西風なので、ここでは関西風の桜餅の作り方を紹介します♪
【関西風桜餅の材料】
道明寺粉…120g
砂糖…大さじ1
水…250
食紅…少々
こしあん…250g
桜の葉の塩漬け…数枚
まず葉っぱを軽く洗い水気を拭き取っておきます。
水に食紅でお好みの加減で色をつけ、ボウルに道明寺粉、砂糖、色をつけた水を混ぜ合わせる。
水がよく馴染んだらレンジで加熱してしっかりと加熱できたら、あんを包んで桜の葉で巻いて完成。
難しそうにみえる桜餅も、意外と簡単に自宅で作ってしまう事ができますよ。
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また葉っぱを付きにくく作る方法は、まず桜餅が熱々だと葉っぱが特にくっつきやすいので、葉っぱをつける前にはしっかりと桜餅を冷ましてから葉っぱで包みましょう。
また桜餅の葉っぱの水気を飛ばしすぎて乾燥させてしまうと、桜餅に葉っぱがよりくっつきやすくなります。
その他にも、桜餅の表面にごく薄く油を塗ってから葉っぱで包むといった方法もありますが、せっかくの桜餅や葉っぱの風味に少なからず影響が出るのでこの方法はおすすめしません。
気にならないのであれば、試して見ても良いかもしれませんね♪
桜餅の葉っぱの取り方のコツ
もしも桜餅の葉っぱが綺麗に剥がれなかった場合、どうしたら綺麗に剥がれるのでしょうか?
実は一度餅に張り付いた葉っぱを剥がすのは、なかなか大変で剥がれても綺麗に剥がれるのは難しいです。
しかし、どうしても剥がして食べたい場合は少し濡らした指でゆっくり剥がしていく方法が、一番剥がれやすいと言われています。
シールやセロハンテープを剥がすようにゆっくりゆっくり剥がすことで、ほとんどの葉っぱを剥がすことが出来ます。
またボウルに水を張ってその中で桜餅の葉っぱを丁寧に剥がす…なんて方もいますがせっかくの桜餅が水っぽくなりますし、桜餅と葉っぱの味も落ちてしまうので、こちらはおすすめ出来ません。
また、小さなお子さんだと桜餅の部分だけかぶりついて食べ、葉っぱの所だけ綺麗に残していた!なんて意見も聞きますが大人がその方法をするのは少し行儀も悪く勇気がいりますよね^^;笑
自宅であれば問題ないですが、ある程度葉っぱが取れたら残り少しだけ葉っぱがついていても多少気にせず食べるのが一番綺麗に食べられる方法ではないかなと思います。
桜餅の葉っぱは食べる?食べない?手に付かない取り方まとめ
桜餅の葉っぱを食べるか食べないかは自分次第です。
しかし、和菓子屋さんでは桜餅の葉っぱを取ることをおすすめする店が多いので、最初に葉っぱの香りを楽しんで、その後葉っぱを取り味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
春の風物詩、桜餅をぜひ自分なりのお好みの食べ方で召し上がってみてください。
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