「紅葉狩り」という名前の意味と由来とは?能や万葉集との意外な関係

 

この記事では、紅葉狩りの名前の由来や意味をまとめました。

「紅葉狩り…狩り?」

って、疑問に思ったことはありませんか?

紅葉狩りって小さい頃から家族で行ったり、デートでいったりしますが、何か狩った記憶ってないですよね。

実際には、散歩して紅葉している木々を眺めているだけかと思います。

では、どうして「紅葉狩り」というのでしょうか。「狩り」にはどんな意味が込められているのでしょうか。

そこで、紅葉狩りの語源や由来をまとめてみました。

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紅葉狩り(もみじがり)の名前の意味と由来とは?

もみじ

まず、見出しのとおり、紅葉狩りは「こうようがり」ではなく「もみじがり」と読みます。

まあ、読めるにしろ意味が分からない人は私も含め、意外と多いのではないでしょうか。

そこで、紅葉狩りの意味と由来について、広辞苑や辞書で調べてみました。

紅葉狩りという言葉の意味を広辞苑で調べてみた

「山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観葉」【広辞苑】

「見て楽しむこと」【新明解国語辞典】

つまり紅葉狩りとは、
紅葉を見に山野にでかけること

・・・まあ、予想どおりの意味でしたね。

「狩る、狩り」などの意味は全く含んでいません。

「狩る・狩り」の意味

ちなみに「狩る」の意味も調べました。

 鳥獣を追いかけて捕らえる。狩りをする。「鹿を―・る」
 罪人などを捕らえるために捜し求める。「山を―・る」
 花や草木を、観賞するために尋ね探す。

引用:コトババンク

紅葉狩りってことば、③の意味で使っているのではないでしょうか。

ちょっとまだモヤモヤしますね。これでは解決しませんので、由来を調べてみました。

紅葉狩りの「狩り」という言葉の語源や由来

紅葉狩りの「狩り」は、獣を捕まえる意味で使われていたが、野鳥や小動物を捕まえる意味に広がり、さらに果物などを採る意味にも使われるようになった。「狩り」が草花を眺める意味になった由来は、狩猟をしない貴族が現れ、自然を愛でることを例えたとする説もあるが、紅葉(草花)を手に取り眺めたことからと考えられる。

引用:語源由来辞典(http://gogen-allguide.com/

 

まとめると、

(獣を捕まえる意味として『狩る』)
→(野鳥・小動物を『捕る』)
→(果実などを『採る』)
⇒(草花を『眺める』)

 

と意味が広がっていき、できた言葉が「紅葉狩り」です。

平安時代には花見を桜狩りと読んでいた

”またや見ん 交野のみ野の桜狩 花の雪ちる 春のあけぼの”【新古今和歌集114】

平安時代に作られた、「新古今和歌集」には以上のように「お花見することを桜狩」と呼んでいました。

今では「桜狩り」や「ひまわり狩り」など草花に「狩り」を使用することはなくなり、残っているのが「紅葉狩り」だけなので、我々現代人が聞くと違和感を覚えるのです。

しかし、昔の人にはなじみのある言葉であり、新古今和歌集の他にも1,200年以上前に書かれたあの有名な「万葉集」の一節にも「紅葉狩り」という言葉は登場しています。

めちゃくちゃ歴史ある言葉だったんですね。

逆に「桜狩り」などは本当の意味での死語なんですかね笑

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紅葉狩りと「能面」の謡曲との関係

能の演目の中の一曲に、平安時代に実在した武将、平維茂の鬼退治を描いた作品「紅葉狩(もみじがり)」という謡曲があります。

観世小次郎信光という人物が作者で室町時代に作られて以来、今でも能ファンの方々からは人気の演目となります。

紅葉狩りの名前の意味や由来まとめ

紅葉

紅葉狩りの意外な由来についてまとめました。

【まとめ】
・「狩り」という言葉は、「狩猟や果物の収穫(イチゴ狩り、ブドウ狩りなど)」以外に「草花を眺めること」の意味も含む言葉で、古くから使われていた。
・しかし、今では「紅葉狩り」以外に眺める意味としては使わないので、現代人にはなじみのない言葉になってしまった。

子供に聞かれたときなどにサッと応えられたら、かっこいいですよね。

【おまけ】「貴様」や「黄昏」の語源や意味

  • 貴様

「あなた様」って。尊敬語なの?それとも侮辱してるの?

貴様は、中世末から近世初期頃に武家の書簡で用いられた語で、文字通り「あなた様」の意味で敬意をもって使われていた。 近世後期頃から口頭語として使用されはじめ、一般庶民も「貴様」を用いるようになったため、尊敬の意味が薄れ、同等以下の者に対して用いられるようになった。その後、相手を罵って言う場合にも用いられるようになり、近世末には上流階級で用いられなくなった。現代では主に男性が用いるが、近世前期までは女性も「貴様」を用いていた。

引用:語源由来辞典(http://gogen-allguide.com/

 

女性に「貴様!覚えてろ!」なんて言われた日には、もう震えますね…笑

 

  • 黄昏

まず、何なんだこのかっこいい漢字は。そしてタソガレ以外にこんな読み方しない漢字だな。あと夕焼けとかそんなイメージ。

黄昏を古くは「たそかれ」と言い、江戸時代以降「たそがれ」となった。 薄暗くなった夕方は人の顔が見分けにくく、「誰だあれは」という意味で「誰そ彼(たそかれ)」と言ったことから、「たそかれ(たそがれ)」は夕暮れ時をさす言葉となった。

引用:語源由来辞典(http://gogen-allguide.com/

夜とか霧の日とかの方が、「誰だあれは」ってなりそうですが、分からなくもないです。黄昏って言葉が個人的にすごく好きです。かっこいい。笑

以上、不思議で奇妙な日本語たちの語源でした。

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