この記事では、どの家庭にもある調味料の1つ、味噌の保存方法についてご紹介したいと思います。
今はなんでも冷蔵庫で保存する時代になったので、常温保存にしたら何もかも腐ってしまうという思い込みも増えています。
賞味期限や消費期限などのように期限を定められたことで、人間の五感で感じ取ることもなくなりました。
とはいえ昔からある物は、比較的常温で長期的に保存できるように作られていますので、それも1つの目安として考えてみるとよいでしょう。
以下に、常温・冷蔵・冷凍での味噌の保存方法や、腐った時の見分け方をまとめたので参考にしてみてください。
目次
味噌の保存方法で常温のやり方と賞味期限
味噌の常温保存についてですが、まだ開封していない味噌は全部常温で問題ないです。
また、賞味期限は、パックの裏に書いてある通りで大丈夫です。
ただ、涼しくて暗いところに置いてくださいと書かれていると思うので、キッチンの引き出しの中とか戸棚とかに保存するのがおすすめです。
昔は冷蔵庫が普及していなかったわけですが、それでも味噌はあったし、たるの中などに味噌があって、家で味噌を作る家庭や三河屋さんみたいなところから配達され、台所の隅っこにありました。
三河屋さんって知っていますか?
サザエさんに出てくるサブちゃんみたいな人が、各家庭に御用聞きにきて、しょうゆとか砂糖とか味噌とか重いものを家まで配達してくれたんですよ。スーパーがないので、そういうのが当たり前の時代でした。
それに味噌は発酵食品ですから、本来は常温保存でも腐りません。
ですが、真空パックで販売されているようなダシ入り味噌は、塩分が少ないし甘みなど添加物が色々入ってるのでカビることもあります。
ちょっといい味噌はパックの上に空気穴みたいなのがついてますよね。あれって発酵菌が呼吸しているということです。
空気穴があるのは無添加の印と言われていますから、それもまた目安の1つですね。カビにくい味噌という意味です。
今度スーパーに行ったらいろんな味噌を見比べてみてください。
その中にも空気穴があるものがありますよ。
味噌の冷蔵庫のでの保存方法と賞味期限
開封前の味噌でしたら、冷蔵庫に入れてもパックの裏に書かれている賞味期限と同じです。
家で暗所が分からない場合は冷蔵庫が確実ですね。
スーパーでも最初から冷蔵コーナーに置かれている店もあるので、開封前でも冷蔵庫に入れないと腐ると思っている人もいるかもしれないですが、本来は常温保存で大丈夫なんですよ。
開封したらその後は冷蔵庫保存が基本です。
四角くて透明な入れ物に入ったパックタイプだと、そのまままた冷蔵庫に入れるのが簡単でいいですね。
袋タイプだとみなさんはどんな風に使っているのでしょうか。ズボラタイプだと隅っこをちょっと切って、使う時にそこから絞り出すという人もいるようです。
あるいは、袋からタッパーなどに入れ替えて使う人もいますね。
これは結局四角いパックと同じですが、袋のほうがちょっと安いのであえて詰め替える人も多いです。
袋の面倒なところは、味噌が綺麗に取りだせないということでしょうか。
タッパーに移し替えるとしても、ねばねばしているのでちょっと袋に残ったまま捨ててしまうこともあります。
味噌の冷凍保存と解凍方法!保存容器のおすすめは?
毎日味噌汁を作る人は冷凍保存なんかしたことないと言うでしょうが、1人暮らしなどでめったに作らないから、冷凍保存のほうがいいかなと考える人も多いようです。
味噌の冷凍には小分けして味噌玉にするのが便利
味噌は袋ごと冷凍でもいいですが、ラップに小分けしてジップロックに入れるのもいいですね。
1回分ずつラップするととても楽です。
もっとズボラな人は、味噌に味噌汁の具も混ぜて「味噌玉」にしていますよ。
お湯を注いで飲むだけなので、具は加熱するようなものはいけません。スーパーなどで乾燥した味噌汁の具という商品があるので、そのようなものを混ぜて団子にしておくと便利です。
どうやら正式名称は「みそまる」と言うらしいです。
かわいいネーミングですね!興味のある方は見てみてください。いろんなアイデアみそまるが出てきます。
味噌玉は冷凍するからぬるい?
冷蔵でしたら3日くらい、冷凍庫なら1カ月くらいは持ちますよ。
もとは乾燥してても水分を吸収するのでずっと冷蔵しておくと具が腐ります。1個ずつラップを忘れずにしてください。
ちなみに、味噌は冷凍庫に入れてもカチカチにはなりません。
袋パックのものを丸ごと冷凍庫にいれておいても不思議と柔らかいです。
理由は塩分が入っているから、凍る温度が水よりも低いのです。業務用のもっと温度が低い冷凍庫なら凍りますが、家庭用冷凍庫では凍らないのですよね。
そのため、一見冷凍した味噌玉で作った味噌汁はぬるいように考えてしまうと思いますが、カチコチの冷凍じゃないので、お湯をかけるといい具合に味噌汁になります。
だから味噌は解凍もいらないのですよ。
ということは冷凍しても冷蔵してもあんまり変わらないってことです。
冷凍するメリットとしては、袋パックの味噌をふた付のタッパーに移し替える時に、冷凍してから袋を開けるとベタベタくっつかずにきれいにはがれて無駄なく入れ替えることができます。
空気に触れると発酵菌が白く固まるので、密閉できる容器に保存するのがよいですね。
発酵菌はカビじゃないので、食べても大丈夫ですけどおいしくはないです。
味噌の賞味期限切れは腐ると黒い?臭い?見分け方とは
先ほども書きましたが、無添加の味噌なら腐ることはないです。無添加ならね。
蔵で作ったいい味噌は発酵菌が生きていますし、塩分もたくさん入っているので大丈夫なんです。
市販で売っている味噌は減塩されているし、いろんな味付けがされているので、常温でずっと置いているとカビが生えます。ダシ入り味噌には砂糖も入っていました。
どんな味噌でも腐るということはないと思います。その前に黒っぽいカビが生えるので、それで気づくでしょう。
冷蔵庫に入れておけば、1年以上のものでも大丈夫と言われています。
白っぽくカピカピになることもありますが、これは固まっただけなので取り除けば他の部分は食べられます。
カビの場合も取り除けばいいという人もいますが、カビ菌は見えない部分にも繁殖していることも多いので、捨てた方がいいです。
大豆と塩だけで作られた、手作りの味噌はかなり塩分が濃いので食べられなくなることはないでしょう。
でも気温の高い時期などは、発酵菌が活発になって汁を出したりします。そうすると味が落ちるので、やはり夏場は冷蔵庫がいいですね。
パックの味噌も裏に賞味期限が書かれていますが、冷蔵庫に保存しておいてカビなどがなければ食べられます。10年とかだとさすがに私も見たことがないのでわからないですが・・・
ちなみに味噌汁にすると夏場は数時間で腐りますから、味噌が腐らないからと言って味噌汁も大丈夫とは思わないでくださいね。
味噌の保存方法は冷凍して小分けし味噌玉が便利まとめ
味噌の保存の仕方や賞味期限についてまとめました。
味噌は発酵品であり、常温保存するために塩分を濃くして腐らないようにしてきたという昔の人の知恵ですね。
大豆と塩と麹を混ぜて発酵させるだけで味噌になっちゃうというシンプルな作りですが、市販のものはいろんなものが入っていますし、ずいぶん値段が違うなとびっくりします。
味噌手作りキットというものが売っていて、材料だけで3キロ4000円近くしました。
スーパーで安いと1キロ200円くらいで売っていますが、同じ味噌として扱っていいのか考えてしまいます。
普段おいしいと思っているダシ入り味噌での味噌汁。本物を味わっていないだけかもと不安になった今日この頃です。
一度手作りを食べたらおいしすぎてもう戻れない、との誘惑の言葉が書かれていました。ちょっと作ってみようかなって思っています。
皆さんも美味しい味噌を上手に保存して楽しんで見てください。
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