この記事では、「煮沸・電子レンジ・薬液消毒」それぞれのメリット・デメリットを比較して、お母さんの育児を少しラクにする「哺乳瓶を電子レンジで消毒するおすすめな方法」を徹底解説します。
この記事を読めば、哺乳瓶の消毒に関しての知識はある程度網羅できますので、しっかり読んで参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんのお世話って「名も無き家事」ならぬ、「名も無き世話」がいっぱいですよね。
ミルクを飲ませると一言で言っても、
☑ミルクを作って、
☑赤ちゃんに飲ませて飲ませたらゲップさせて、
☑使った哺乳瓶を洗って、
☑お鍋でお湯を沸かして煮沸して、
☑乾燥させて、
ってたくさん工程がありますよね・・・。
今回は少しでもその工程を減らすべく電子レンジでする哺乳瓶の消毒方法をご紹介します!!
目次
「哺乳瓶用の洗剤」と「大人用の普通の洗剤」の違い
哺乳瓶の消毒の必要性
まずはなぜ、哺乳瓶の消毒が必要なのでしょうか。
赤ちゃんを生んだ時、産院で初乳にはたくさんの免疫があるから頑張って飲ませてなど言われたことはありませんか?
免疫は、細菌やウイルスから身体を守ってくれるものです。
赤ちゃんが生まれたばかりの頃はお母さんのお腹の中で蓄えた免疫がありますが、生後2~3か月になると徐々にその免疫が減っていき、生後6か月頃には底をつくため、自分自身で免疫を作るようになります。
しかし、その免疫はとても未熟で赤ちゃんはとても細菌やウイルスに弱いのです。
そして、赤ちゃんが飲むミルクはとても栄養が豊富で、細菌やウイルスが繁殖するのに絶好のエサとなります。
だからこそ、直接、口の中に入れてミルクを飲む哺乳瓶は、キレイに消毒して赤ちゃんを細菌やウイルスから守る必要があります。
「じゃあ、なんで食器を洗う洗剤じゃダメなの?」と思いますよね。
この食器を洗う洗剤は中性洗剤と呼ばれ、食器についた油汚れなどを落とすためのもので、菌やウイルスなどを倒す能力はありません。
しかし、哺乳瓶の消毒剤で有名な「ミルトン」などは「次亜塩素酸(じあえんそさん)」と呼ばれる洗剤で、一般的なウイルスや細菌を倒す力を持っています。
そのため、使用した哺乳瓶はミルクの汚れを中性洗剤で落とし、次亜塩素酸に付けることでウイルスや細菌を倒します。
ウイルスや細菌は次亜塩素酸に弱いだけでなく、熱にも弱く、一定の温度・時間で煮沸することでも倒すことができます。
なので、使用した哺乳瓶は中性洗剤で洗った後、次亜塩素酸に付けるか煮沸する必要があります。
哺乳瓶の消毒はいつまで必要なの?
では、いつまで消毒は必要なのでしょうか。
困ったことに、明確な時期は決まっていません。(笑)
赤ちゃんはご存知の通り、なんでも口に運ぶので哺乳瓶だけ消毒しても意味がなかったりします。
ですが、離乳食で哺乳瓶の他に食器などを使用するようになるまでは消毒して頂きたいところですね。
多くの人はやめ時が分からず、最後まで消毒したり、1歳を区切りに辞めたりと人によって様々ですので、あまり神経質にならずに、赤ちゃんの体調を見つつ消毒すると良いのではないでしょうか。
哺乳瓶を「煮沸消毒」するやり方
ここでは、熱のちからで細菌やウイルスを倒すことのできる「煮沸消毒」や「電子レンジ消毒」およびミルトンなどの「専用の薬液を使って殺菌する消毒」でのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
哺乳瓶を煮沸消毒する手順
まずは煮沸消毒の手順を解説します。
【煮沸消毒の手順】
①哺乳瓶が浸る深さの鍋に水張り、お湯がぼこぼことなるまで沸かします。
②①に洗った哺乳瓶のボトル全体がお湯に浸るように入れ、7分間煮沸します。
③7分経過したら哺乳瓶は一旦取り出し、残りの乳首とキャップを入れ、3分間煮沸します。
※「哺乳瓶」と「乳首・キャップ」は耐熱時間が違うのであえて別々に消毒し時間を分けました。
④煮沸し終わった哺乳瓶・乳首・キャップは清潔な布やキッチンペーパーの上に置き自然乾燥させます。
以上です。
お湯を沸かしてから、乾かすまでだいたい30分くらいの時間がかかります。
哺乳瓶を煮沸消毒するメリット
次に、煮沸消毒のメリットは、「赤ちゃんが使うおもちゃ」や「食器」など他の物も一緒に消毒できることです。
また、大抵のお家にある「お鍋ひとつで消毒できるの」が魅力ですね。
哺乳瓶を煮沸消毒するデメリット
逆にデメリットは、火を使うので目を離せなかったりプラスチック等の熱に弱い製品は劣化しやすかったりします。
メリットでお鍋ひとつと言いましたが、普段使用している調理用のお鍋とは分けて、消毒専用の鍋を用意する必要があります。
そして、電子レンジより倍近くの時間が掛かってしまうのは少し面倒です。
哺乳瓶を「電子レンジで消毒」するやり方
哺乳瓶を電子レンジ消毒する手順
続いて電子レンジを使用した消毒の手順です。
【電子レンジ消毒の手順】
①消毒専用容器に規定量の水を入れます。
②洗った哺乳瓶・乳首・キャップを消毒専用容器に入れフタをして、電子レンジの中に入れます。
③規定のワット数と時間の通りにセットし、待ちます。
④煮沸し終わった哺乳瓶・乳首・キャップは清潔な布やキッチンペーパーの上に置き自然乾燥させます。
以上です。
だいたいのかかる時間はわずか5~10分です。
本当忙しい時には、電子レンジ様様ですね。
哺乳瓶を電子レンジ消毒するメリット
電子レンジ消毒のメリットは、手間と時間をかけずに消毒できることです。
あと、電子レンジ消毒器によっては消毒だけでなく、離乳食も一緒に作ることができます。
まさに時短したい主婦におすすめのやり方です♪
哺乳瓶を電子レンジ消毒するデメリット
デメリットは、専用の容器を購入しなくてはいけないことです。
また、哺乳瓶の中には電子レンジが使用できないものもありますので、注意が必要ですね。
私は、少しでも育児をラクしたい電子レンジ派なので、必ず哺乳瓶を買う前に電子レンジ対応可能かどうかをチェックして購入します。
中でも「ピジョンの母乳実感」は、レンジで加熱できることはもちろん、母乳のような感覚で赤ちゃんも飲みやすいとのこともあり、Amazonベストセラー1位でもある納得の商品なので、1本くらいは持っておいて損はないです!
哺乳瓶を「薬液消毒」するやり方
哺乳瓶を薬液消毒する手順
最後は専用の薬液を使用した消毒の手順です。
【薬液消毒の手順】
①薬液の説明書どおりの用量の薬液を作り容器に入れます。
②説明書の時間だけ哺乳瓶を浸けて殺菌します。
③時間になったら、哺乳瓶を水洗いし自然乾燥させます。
以上です。
かかる時間は約1時間かかりますが、煮沸と違って火を使うわけではないので、その場で対応することはなく放置でいけますね。
哺乳瓶を薬液消毒するメリット
薬液は24時間以内であれば再利用して殺菌ができるので、1日に何度も消毒したいきれい好きなママに向いている方法です。
水道さえあればできるので、旅行先や外出先など場所を選ばずどこでも消毒できるのも便利な方法です。
また、私が出産した病院の看護師さん曰く、ほとんどの病院では薬液消毒の方法で哺乳瓶を消毒しているようです。
哺乳瓶を薬液消毒するデメリット
煮沸消毒や電子レンジの方法と比べると、専用薬液代が定期的にかかるため費用が高くなります。
また、私もそうでしたが、薬液を洗わずに赤ちゃんに使うことに、少し抵抗を感じる方も多いようです。
おすすめの薬液は「ミルトン液体タイプ」
哺乳瓶用の薬液といったらもう「ミルトン」ですよね。
ミルトンの「液体タイプ」と「専用容器」を用意しておけばまず間違いないです!
育児を時短したい主婦は電子レンジ消毒!おすすめの電子レンジ消毒器とは
これらをふまえ、忙しい子育ての中で使用するなら、「電子レンジ消毒」が一番手間がかからなくておすすめできます。
私にも2人の子どもがいますが、どちらの子の時も電子レンジ消毒にお世話になりました。
ただ私はあわてんぼうなので、フタを開けた時のすごく熱い蒸気出るので、何度も「あっつ!!!!」ってなった苦い体験があるのであわてんぼうさんは要注意です(笑)
では、私が実際に使っておすすめできる電子レンジ消毒器を紹介しますね♪
コンビ 哺乳びん除菌ケース 除菌じょーずα バニラ
こちらは2~3本をまとめて消毒できるので、完ミの方や双子ちゃんなどたくさん哺乳瓶を使う方におすすめです。
また、このままケースとして保管できるので消毒と保管の一石二鳥です。
レック 電子レンジ用ほ乳びん消毒器
こちらは1本ずつの消毒になりますが、とてもコンパクトなので、食器棚など場所を取らずに保管することができます。
また、授乳終了後は簡易蒸し器、手作りジャムの瓶の消毒などに使うこともできる優れものです。
哺乳瓶の煮沸・電子レンジ・薬液消毒の方法の比較まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、私のように楽したいママ向けに、電子レンジ消毒をおすすめしましたが、煮沸消毒も実家に帰った時などにはお鍋がひとつあればできて便利だったりしますので、その時々に合わせて使用して見てください。
次回は、旅行先や外出先での哺乳瓶の簡単な消毒方法を紹介していきます。
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では、また明日!